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  <title>遠足の日はいつも雷雨</title>
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  <description>小説の創作と日々思うことをつらづらと。</description>
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    <title>春風にささやく</title>
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    <![CDATA[　　　　ゆっくりと覆われる<br /><a href="https://higuresougetu.blog.shinobi.jp/%E6%98%A5%E9%A2%A8%E3%81%AB%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8F/%E6%98%A5%E9%A2%A8%E3%81%AB%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8F" target="_blank">つづきはこちら</a>]]>
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    <category>春風にささやく</category>
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    <pubDate>Thu, 06 Jan 2011 19:36:44 GMT</pubDate>
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    <title>ラーメンは味噌派</title>
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    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;&nbsp; 知り合いのラーメン屋で働き始めて三カ月が経った。前働いていた店ではちょっとしたトラブルで辞めざるをえなくなり、ツテを頼って来たのだ。しかし、その知り合いが急に辞めてしまったのは予想外で、店長と自分の二人で店を回しているところだった。19時から27時まで営業しているこの店は深夜帯までお客が来て一人店内のBGMに耳を澄ますということは少ないものだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「いらっしゃいませー。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　三か月も働けば馴染みの客に覚えもでる。今来た連中もそれだ。男性三人と色白で長い黒髪の女性で計四人。彼らはちょっと特殊でいつも三杯のラーメンしか頼まない。塩が二つの醤油が一つ。最初に入って来た男性がまとめて注文するのだが、伏し目がちに俯く女性はラーメンが来ても箸すら取らずに彼らの食べている風景を眺めているのが常だった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　いつもは他のお客がいるから彼らばかりを見ているわけにはいかないのだが、今日は珍しく彼らだけ。時刻は26時を少し回った頃。女性の隣にいた男性が戻ってくるのを待っているのか、三人は食休みしている。好奇心が勝った瞬間だった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「お客さん、贔屓にして頂いてありがとうございます。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　それとなくテーブルに近づき礼を述べる私に全員が少し驚きながらも笑みで迎えてくれた。なんでも、自分が働き始める前からよく食べに来てくれていたことを聞いた。厨房から眺めるのと違って彼女を近くから見ると、色白の肌は病的な青白さのように見えた。心なしか目の下がくまのように変色しているようにも見える。彼女の彼氏が事故で亡くなってから、拒食症になってしまったらしい。つまり本当に病気だったのか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「でも、ここのラーメン食べてるのを見ると食欲が出るみたいなんですよ。ラーメン二杯食べるのはきついですけど、いつかこいつが食べれるようになるまで続けようかなって。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　他のお客さんが来たところで彼らは店を後にした。私は三人が帰るのを厨房から見送った。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　</div>]]>
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    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Fri, 02 Jul 2010 06:47:01 GMT</pubDate>
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    <title>悪夢</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　一人ぼっちの教室は少し寒々しく感じさせる。一番に登校した時よりも、みんなが下校した後の教室の方がどこか寂しさを抱かせた。それは始まる前ではなく、終わった後だからなのかもしれない。役目を終え、日が沈み、月に照らされ、朝焼けと共にまた同じサイクルが始まる。教室は孤独だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　廊下から靴音が聞こえ、それがどんどん近付いて来るのがわかった。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">「おっ、ここにいたんだ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　同じクラスの斎藤雄也。中学から一緒で、一年目が同じクラスだったことからお互いを知り、志望校が同じということで関係が深まった。中学が一緒の奴は雄也だけだったから、周りみんなが初対面で苦しい中を、寄り添うように群れるようになった。親友という言葉に見合う人間はと訊かれれば、真っ先にこいつを思い浮かべるだろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「どうした。なんかセンチな雰囲気出してっけど。まだ十月だぜ？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　窓際の自分の席に近づいて来た奴は、机の端っこと前の席とその椅子の三点に体重をかけながら話しかけてくる。三年の十月。たいていの人間が大学入試に向けてスパートをかけている中だが、目の前のジャージ姿でタオルを巻きつけた雄也は少数の就職組だ。家庭の事情でという人間もいるが、雄也は違う。中学の時からやりたい仕事を見つけ、高校三年になったらあっさりと就職口を手に入れた。受験で悪戦苦闘している連中を尻目に最後のモラトリアムを満喫しているというわけだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「学校にも来ないで予備校に登校している奴もいる中で、外見て呆けてる時間があるなんて余裕だな。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「余裕なんてないさ。疲れて息切れしちゃったから束の間の休憩ってやつだよ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　余裕がないのは事実だった。夏から受験モードに入ったとはいえ、模試の成績はそれほど上がっていない。目に見える結果が出ていないから意欲が出ない。ゆえにより一層疲れを感じてしまうという負の連鎖に落ちてしまったのはどこかで自覚していた。やらなければならないのはわかっているが、やはりどこかで今を楽しんでいない虚しさを抱いていた。苦しくて誰かに助けを求めたいくらいだが、雄也にはそんなことはできない。今自分がしていることは雄也が手放すモノを、未練がましく握ろうとすることなのだから。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「休憩ねぇ。まぁそれもいいけどね。おっ夕日だ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　声に合わせて覗いた空には、鮮やかに映える夕日が広がっていた。オレンジ色に染まる太陽が教室中をほんのりと温かく染めていく。窓ガラスや窓枠、机の脚までも光を反射して輝いた。黒板には光で線が引かれ、くっきりと明と暗が分かれている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「綺麗だな。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「そうだね。こんなに綺麗なのは初めてかも。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「大げさだな。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　雄也に軽く笑われてしまった。でも本当に綺麗だった。生まれてから何度も見てきた光景なのに、なぜこんなにも綺麗に思えるのだろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「大学、東京のとこなんだって？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「うん。受かれば春から一人暮らしって、まだぴんとこないけどね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「受かるよ、お前なら。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「そうだといいけどね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「手、出してみ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　不思議に思いながらも言うとおりに右手を差し出すと、ぎゅっと両手で握られた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「力わけてやるよ。縁起いいぞぉ。すでに勝った人間の力なんだから。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「入社試験で力使い果たしてたりしてね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「はっ、馬鹿言ってんじゃねーよ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　温かかった。窓から降り注がれる日差しよりも温かく、それでいてしっかりと脈を打っているのがわかった。人の手はこんなにも温かいものなんだな。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「卒業して、お互い離れたって、今は携帯もあるんだし簡単に連絡取れるんだぜ。疲れたら戻って来たって良いんだから。大学って休み長いらしいし。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　声を出せなかった。声を出したら一緒に涙まで流れてしまいそうで。心の中にある不安を見透かされた気恥ずかしさはなかった。言葉が持つ、確かな温かみで心が揺らめいたのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「俺たち、友達だろ？って、泣くなよ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　涙のせいで雄也の顔が靄にかかったみたいに不透明だった。それでも笑っているんだと思った。声に出して返事する代わりに雄也の手を両手で強く握り返した。骨の感触が強く伝わるほどに。強く強く握ったら何かが砕けるのがわかって、温かったものが手を這うように溶け出して目の前で笑っていたはずの雄也がそこにはいなくて、跡には黒いものが残った。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　ずいぶんと見慣れてしまった天井には変な模様がある。夢から覚めると、毎度これのせいでこんな夢を見るんじゃないかと思うが寝る場所を変えはしない。煩雑とした部屋に寝るスペースはここだけだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　枕元の左にある携帯を手に取りセンターに問い合わせる。受信メッセージがないことを丁寧に告げてくれた。携帯を放り投げたら今度は右にある青色の煙草の箱から一本取り出し火をつける。ゆっくりと吸い込んで紫煙を一直線に吐き出す。指先に煙草の熱を感じる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「温かいなぁ。」</div>]]>
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    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Sun, 04 Oct 2009 03:55:37 GMT</pubDate>
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    <title>虚像</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;&nbsp; 深夜。どこにでもあるファミレスの一卓。店の隅に追いやられた喫煙席の壁には鏡があり、自分たちを鮮明に映す。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 泣いている彼女を目の前にしても、特に動揺することはなかった。彼女の涙に色っぽさを感じることも、悲しみの深さを推し量ろうとすることもない。ただただ彼女を見、そして言葉に耳を傾け、そこから嘘を掬いあげようとしていた。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">浮気をする女、それを浮気相手から明かされる男。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">彼女に連絡を取ると拍子抜けするくらいあっさりと認め、話を聞いてくれと呼び出された。深夜の店内は客も少なく、彼女の過熱する声の調子が隅から隅まで響き渡る。コーヒーのおかわりを促しにも来ないウエイトレス達の囁きが、彼女の声と同じくらい大きく頭の中で想像される。はっきり言って迷惑だった。終始吐き出される言葉は相手の強引さを掘り返し、目に映った酒の度数を詰り、自らの落ち度は断ることができなかったことだけだと主張する。彼女の言葉一つ一つが自分の心を冷たくしていくのがわかる。答えは決まっていたのかもしれない。</div>
<div style="text-indent: 10.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">頼んだコーヒーのカップが冷め、数十本目のタバコが灰皿に押しつぶされた時、別れの言葉を受け入れた彼女が席を立ち去った。深夜の拷問とも思えた時間は終わり、目が霞むので目薬を点した。ふと見た鏡に映る姿は泣いているようだった。</div>]]>
    </description>
    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Sun, 27 Sep 2009 12:49:54 GMT</pubDate>
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    <title>欠落</title>
    <description>
    <![CDATA[　
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　台風１２号は関東を直撃し、一日だけ猛威を奮い気が済んだように東北へと北上していった。土砂振りの雨は一転絶好の行楽日和と変わり、季節の移り変わりを思わせた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　男は歩いている。お天気お姉さんの忠告を聞きいれ、七分丈のシャツを羽織り、のろのろと歩いていた。外は静かだった。擦れ違う人はいれども、特に気になる声量でもない。パチンコ屋の前を通れば金属音と電子音の塊が体に打つかりはする。車も滞りなくすいすいと流れている。たまにクラクションの音が鳴るも気にならない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　ポケットで軽く振動した。携帯が緑色に明滅している。電話の主は母親だった。病気で入院していた父親が息を引き取ったらしい。何か小言を言っていたようだが、男にはよく聞き取れなかった。少しの沈黙の後、溜息を最後に音が途切れた。男はまた携帯をポケットにしまった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　のろのろと擦るように歩く男の靴が何かをすり潰した。靴底にはミンチ状に伸びてしまった肉と一本だけ透き通る羽が見えた。おそらく蝉だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　蝉。男は蝉の鳴き声を聞くことなく夏を終え、そして秋の始まりを感じた。</div>]]>
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    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Wed, 02 Sep 2009 10:19:03 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>階段</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 段差が存在していた。そして一段目にいた男女が、私の両親なのだろう。彼らは私に手を差し伸べて、私はそれに小さな掌を重ねた。それが始まりだったのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 首がすわり、腰がすわり、言葉を知り始め、歩き始める。そうやって一つ一つの段差をゆっくりと上り始めた。両手を握ってくれる父母が、ひとつ上の段から笑顔を向けてくれる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 幼稚園を卒業して、小学校に入学した頃に気づいたことがある。振り返ると階段には色が付いていた。黄と黒の二種類しかなく、一つの段を染めるのは単色だけ。黄、黄、黄と来て、やっと黒が出てくる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">最初から色が付いていたのだろうか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 今、自分がいる段に視線を落とすと、光を発していてわからない。だから十数段先を見上げても、眩しくて先が見えないのか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 小学校を卒業し、中学校を卒業する。その頃には両手を握られていることはなく、どちらかだけだったり、両手共に空を彷徨っていることもあった。両手は支えを望まなくなり、支えの方も重みに耐えられない。一人で上がることを知るのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　 たまに昔が懐かしくなって、後ろを見ることがある。既に平らだった場所はなく、三つに一つの割合だった黒い段はその頻度を増したとか、そんなことにも気づいた。決まって二、三段前のことを思い出すと胃が痛くなり、十段以上前のことを思うと口元が緩んでしまう。そんな法則もある。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">そして、ごくたまにだが、段は大きさを変えることがある。急に幅が短くなり、次の段になると元の大きさに戻っていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">高校に入学すると右手を握ってくれる人ができた。その人のことを思うと胸が痛くなる。右手は強く握り返されることもあれば、手のひらをくすぐりながら離れることもある。たいてい一度離れると、二度と同じ手が触れることはなかった。それでも、離れてしまうとまた違う手が伸びてくる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">大学ではびっくりするくらい強く握られ、同じくらい強く握り返した。お互いに知っていたのかもしれない。この手を離すことの恐怖を。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">社会に出て、会社で上司の怒号を浴びている時も後ろ手には温もりがあった。その内、右手を握る手の大きさが変わった。小さな手。でも、その手の先には変わらずにあの手が繋がっている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">繋がられた手が大きくなるにつれて、階段を上ることがつらくなってきた。そうなると、当たり前に存在していた階段が邪魔になり、これはいつまで続くのだろうと思い始めた。よく考えてみると、この先に何があるのかを知らない。何を目指して上がっているのかを知らない。誰も教えてはくれなかった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">そう言えば、いつからか父母の姿がない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　&nbsp; 見上げた時、もう眩しくはなかった。そこが最後の段だと気づいた時には周りには誰もいなかった。</div>]]>
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    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Sat, 13 Jun 2009 03:40:53 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>隣人</title>
    <description>
    <![CDATA[<p><span style="font-size: 10.5pt; font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin; mso-bidi-font-size: 11.0pt; mso-bidi-font-family: 'Times New Roman'; mso-bidi-theme-font: minor-bidi; mso-ansi-language: EN-US; mso-fareast-language: JA; mso-bidi-language: AR-SA">　しなやかな背中を優しくなでるように摩っていると、大きく振るえているのに零れ落ちる音がしないのに気づいた。それも当然だろうか。ずっと彼女は姿勢を低く便座に凭れかかりながら体を上下に痙攣させていた。</span></p>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;ゆっくりゆっくり唾液が静かに垂れ落ちる音から始まり一気に内容物が逆流すると、独特の酸っぱい臭いが狭いトイレの中、出口を求めて浮遊する。単調な感覚で上下に背中を押し上げるように摩りながら彼女の顔色を窺おうと前のめりになる。額の汗が前髪をべったりと貼り付け、瞳の溜まった涙は徐々に眼の下、頬、顎へと沿って流れ、結局は水と水がぶつかる音で止まる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">便器の中には咀嚼され、胃酸に溶かされ原形を留めていない様々な「食べられた物」が浮かんでいる。形も様々なら色も様々。一度便器に水を流し、すべてを流しきる。それでも彼女は顔を上げない。ずっと下を向いている。彼女は胃の中のモノを全て吐き出したようで、透明な、唾液ともつかない液体を必死にもどしている。それでも、彼女の中に何かが詰まっているようだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">隣の部屋のお姉さん。引っ越しのご挨拶をしてから半年が経ち、食事を頂く代わりに愚痴を聞きお世話をしていることがしばしばある。名前も年齢も、どんな仕事をしているのかも知らない。私たちの関係はあくまで「隣人」でしかない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt"><br />
　今回は恋人が二股をかけていることを人伝に聞き、問い質した結果、関係を断ち切ったらしい。一発しかビンタできなかったと嘆いていた。それに対して、「そうですね、いつもは五発くらい叩くから、叩きたりないですよね。軽くだったら、あと四発分受けますよ。」と我ながらつまらないギャグを投げることしかできず、彼女は泣きだした。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">細かく言葉を切りながら、だんだん嗚咽を混ぜながら、彼女は思い返していた。二人のドラマチックな出会い、一緒に見た夜景の華やかさ、三ツ星の称号を持つ店の料理、あげくは相手の服のセンスまで。どこか憎々しそうに語る彼女だが、細部まで情景を想像させる話はその時の彼女の気持ちを露わにしていた。彼女は本気だったのだ。いつも以上に。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">彼女が今吐き出そうとしているのは、男を愛した彼女の「想い」なのだろう。一番大切に包んでいた気持ちが、最後彼女の胸を痛める。とても皮肉な結末だと思いながらも、私にできることは彼女が吐き出すのを手助けするだけだ。こんな時に気の利いた言葉をかけることもできない。私は一歩踏み出すことができない。<br />
　<br />
　<span style="font-size: 10.5pt">なぜなら私たちは「隣人」でしかないのだから。</span></div>]]>
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    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Fri, 29 May 2009 21:38:56 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>天井</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「はい。先方にも喜んで頂けました。はい。それで、今日は直帰していいですか。はい、詳しくまとめたものを明日提出しますので。はい、それでは失礼します。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　通話が切れたことを確認してから、携帯を耳から離す。腕が下がるのとため息が出るのとが同時で、それに気づいて更にため息が出る。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　鼠色に濁った空から零れる大粒の水。予報を見てこなかった自分を嘆きつつも、雨宿りできる場所が身近にあり、腰をかけるベンチすらあることの幸運を秤にかける。水平だろうか。もともと雨が降らなければ必要のない幸運だとしても。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　木製のベンチはところどころボロボロになっていて、スーツに木片が付着しそうだが背に腹はかえられない。ベンチにゆったりと背中を合わせ、天井を眺める。焦点は天井に集めながら、思考は現状へと落下させていく。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　休日は人でごった返すが、今日は平日である。しかも、この降り方を見る限り予報ではかなりの高確率が発表されていたのだろう。鮮やかな色彩たちが左右に徘徊しているが、それもわずか。立ち止まることのないその流れは疲れたサラリーマンが形成しているのか、はたまた夕食の買い出しに来た主婦たちなのか。しかし、それもどうでもいいことではある。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　雨粒が盛大にアスファルトで舗装された道を叩いている。周りの音がそれにかき消されることがありがたい。雑音に囚われずゆっくりと考えたかったから。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　生きるということは何だろう、そう考えた時に、スーツを着た自分が行きついた答えは『偽ること』だった。周囲に蔓延る雑音に耳を傾けはするものの、それに囚われないようにするのがどれほど大変か。四方八方から向けられる視線に、どう満足をさせていくか。自分を抑えて抑えて抑えて、胃がきりきり痛むのも我慢して、夜中目を閉じる瞬間が一番幸せで、朝方目覚まし時計の音を聴く瞬間が一番不幸せだと思う人生。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　他人に対して偽り、自分自身に対しても偽る。それに尽きる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　天井の金属が反射して映す自分の顔を見て、天井を見ることを止めた。真っ直ぐに見据えた世界に起きた変化は単純で、傘が見当たらなくなった代わりに艶やかな光沢を持った黒猫が鎮座していたことだけだ。綺麗な黒のマントにギラギラと輝く一対の獣の象徴。首元に何も付いていないということは野良猫だろうか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　手を差し出したのは無意識だった。そして、その手を叩かれたのは意識によるものだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　馬鹿にするなと言わんがばかりに引っ掻かれた右手が少し腫れる。そう、馬鹿なことをしたものだと思いながらも、あくまで猫を注視する。猫も私を睨みつける。猫の瞳に映る自分は黄色く歪んで見えた。歪んで。歪んで映るのは救いかも知れない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　二人分のスペースを有するベンチが、今一人の男と一匹の猫に占拠された。猫が爪を砥ぐせいで身を引き裂かれるベンチ。しかし何も訴えることはできない。きっと私たちが明け渡した数十年後に崩壊という形で鳴くのだろうなと思う。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　泣き声が聴こえた。研ぎ澄まされた高音。ゆっくりと上方にカーブをしたグラフが頭に浮かぶ。確か、負の方向に下がる放物線だったかな。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　猫が何を言っているのか、正確に把握したわけではなかったが、太腿に置いていた鞄を脇にずらすと満足そうに上がってきた。一歩目で足場を確かめるようにぐいぐい右手を押し付け、あとは寝やすそうな場所を探すだけ。両の太腿に挟まれた窪みで落ち着くと丸くなり、脚と尻尾の先に顔を乗せ満足そうだった。ちょうど背中が私の臍に来る格好。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　優しく風が撫ぜるように意識しながら猫を撫でる。初めこそ耳がピクと二度三度動いたものの、特段不快ではないらしい。寝息を立てることがないので、本当に寝ているのかはわからない。ただ、幸せそうに見えるのは私の自惚れではないと感じた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　雨が止むことはなく、曇り空が晴れることもなかった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">一時間経っても好転しない空模様に内心気が滅入りそうにはなるが、どこかで安心していたのかもしれない。雨が止むことはない。曇り空が晴れることもない。どこか隔絶された空間にいるような落ち着いた感覚に浸れる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">黒猫が寝返り打った回数、８回。寝づらいのか、しばしば態勢を変えて気分を変えている。９回目の時、彼は徐に頭を上げ、腹を舐め始めた。足場が安定しないので少しよろけ気味に忙しく刺々した舌を上下に滑らせている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">ふと彼が熱心に一か所だけ舐めているのが気になった。下腹部のあたり、黒い稲穂が刈り取られてしまっている。なんだ、これは。何故、ここだけ？</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">猫がストレスで禿げた、なんて面白おかしく話していた人がいた記憶が蘇る。あれが真実なのかどうかはわからないが、今目の前にある十円禿げは何が原因なのだろう。何にストレスを溜めているのか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">話せればいいのに。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">雨が強くなっていく。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">話せれば解決することがいくらあったのだろう。しかし、それとは反対に話したところで解決しなかっただろうことも山ほどあっただろう。そして私が選んだのは腹に収めること。解決したところで、自分にどれほどの利があるというのだろう。一時の安らぎを得られるかもしれない。しかし、次は。その次も安らぎは得られるのか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">そんなことはない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">だから私は安心するのだろう。この、『野良』猫に。孤独に一匹として生きていく存在に。私という存在が許される、その拠り所であるこの猫。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">「ナツメー。そんなところにいたのね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">傘を差した女の子が道の向い側から声を掛けてくる。ナツメ。自分の周りにそれらしい人はいない。しかし彼女は私の方に向かって手を振っている。太ももに鋭い痛みが走り、黒猫が駆け出すのは一瞬だった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">車の通りのない道をがむしゃらに走り抜け、女の子の足元に駆け寄る姿を眺めて、私は、また天井を見上げた。</div>]]>
    </description>
    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Thu, 28 May 2009 00:16:26 GMT</pubDate>
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    <title>歪</title>
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    <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　マイケルという名前は正しくない。正確にはマイケル三世。つまりは三代目ということだ。いつも笑顔で僕を迎えてくれる優しい猫だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「えっ？冗談でしょ？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　母は泣いていた。携帯電話越しに伝わる、時々こもるような声。呼吸と同時に少し切れる単語。僕は知っている。息を吐く度に、感情が昂って泣き出しそうなのだ。それを必死に抑えようとすると、こんな途切れ途切れの会話になってしまう。大人でも、こんな泣き方するんだなぁと変な感想が浮かぶ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「そう、仕方ないよ。うん。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　立派な大人はこんな時、どうやって慰めるのだろう。薄っぺらな言葉でしか、母を慰めることのできない僕はダメな奴だ。母は堪え切れないのだろう。呼吸が荒くなってきている。まるで三歳児の子供が話す会話。なんだったかな。中学校の国語教師が言っていたのだったかな。分節ごとに『ね』を付ける区切り方。まるで言葉を覚えたての子供が必死に伝えようとしているみたい。そう、馬鹿にしていた気がする。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「わかった。うん、もう切るね。ごめんね。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　貰い泣きしてしまいそうだったから、僕は電話を切った。携帯の画面が変わるのを確認してから投げ捨て、ソファにゆったりと体を投げる。クッションが反発する音。皮膚とソファの革が擦れる音。液体が、その革を叩く音。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「白血病、なん、だって。病院で。お医者さんが、言って。それからも、通ったんだ、けどね。けど、もう、ダメなんだ、って。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「一回、行くたびに、とっても、お金が、ね。裕福な、お家だったら、まだ、治療、できる、だろう、けど。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　「病気で、死ぬのが、こんなに、こんなにつらい、なんて。お母さん、初めて、だから。もう、猫は、飼えないわ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　猫を飼うことにいつも反対していた母。猫が好きだからこそ、いつか来る別れが苦しくなるから、母は反対していた。結局、専業主婦の母が一番多く猫と時間を過ごすのだ。それだけ深い愛情が生まれるものだ。そこから反転するものも深く重いのだろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　そんな母に、決断させてしまったことが申し訳なく、そして辛かった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　あれから何年も経ったが、母のことを思うと自分が新たに猫を飼うということがどうしてもできなかった。目の前のディスプレイでは数百枚の画像が三秒ごとに代わる代わる、変化していく。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　マイケルという名前は正しくない。正確にはマイケル三世。つまりは三代目ということだ。僕だけのために笑い続ける、優しい猫だ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>]]>
    </description>
    <category>創作小説</category>
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    <pubDate>Tue, 19 May 2009 23:55:40 GMT</pubDate>
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